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【パソコンの使い方講座】CPU とメモリー と 記憶媒体(HDD/SSD) の捉え方について

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日々、パソコンの対面修理やデータの復旧作業を行っていると、個人の方はもちろんですが、会社の経営者の方でもパソコンの性能を決定付けるCPU/メモリー/記憶媒体について捉えきれていないことでお金や時間を損している方が多いように感じます。

社内にIT技術担当の方がいらっしゃる場合でも、パソコンの使用者の方にご納得いただける説明をするには時間もかかるため、チャチャっと直して快適に使ってもらう事を優先すれば、パソコンの基本を知らなくても仕事は出来ます。

ただし、3~5年リースで買いかえてしまうような安価なパソコンを会社で使っている場合、同程度の性能のパソコンを家庭で使うと全く用途が違うために使い物にならず、無駄に買いかえなければならなくなる事もあります。

だからこそ、パソコンの基本を理解している人はお金と時間を有効に使えます
世の中には、買ってはいけないパソコンや絶対に買わないで欲しいパソコンも売っていますから、修理人の記事を読んだ方には避けられる損はして欲しくない。そう考えています。

CPU とメモリー と 記憶媒体(HDD/SSD) の捉え方

最近は車に興味のない若者も多いようなので、パソコン購入にお金を支払う中高年や組織の購買最終決定権者の方が集中する年齢層に向けて #CPU と #メモリー と #記憶媒体 ( #HDD / #SSD ) の関係について自動車を例にして説明します。

AppleのMacでもMicrosoftのWindowsでも同じですが、パソコンを車に例えると?

CPUはご想像通りエンジンです。また、多くの場合=記憶媒体=HDD/SSDなどが搭載されていますが、これはタイヤです。以外かもしれませんが、車載コンピューターとして燃料噴射コントロールや速度制御、ブレーキ制御をしている部分では有りません。

ではメモリーはどんな役割でしょうか?

説明するといいながら、試すような質問をしてしまって申し訳ないと思いながら、そもそもこの投稿を書こうと思ったきっかけは下記の不思議な記事を読んだからです。(不思議な記事なので読んでも読まなくてもOKです)


初期搭載4GBのメモリーを16GBに増設してHDD1TBをSSD1TBに換装したノートPC

PCの「メモリ増設」の是非をめぐり若手VS.古参社員が激烈バトル

その答え:メモリーは車の燃料タンクです。

メモリーを車の燃料タンクだと捉えると、とても理解しやすい。。。と思います。人間が作ったモノなので「パソコンと車は似ている道具」であることはもちろんですが、パソコンを車に例えたのには理由があります。使い方、使われ方もとてもよく似ているからです。

インターネットは高速道路

情報をやり取りするインフラ=インターネットは高速道路だと考えてください。

皆さんは、パソコンという車を運転して、インターネットという高速道路を縦横無尽に走り回る事が出来ます。
その世界に速度制限はありませんから、高性能のパソコンを安全に運転すれば、あっという間に北海道でも四国でも九州でも行く事ができますし、地球上の大きな大陸間を行き来できる”海底ケーブル”というトンネルもありますので(遮断してしまう国もありますが)ほとんどの場合、海を越えて、国境を越えて、様々な国に瞬時にゆく事もできます。

海底ケーブルってなに?

車とパソコン、出来る事が似ている。というニュアンスが伝わるでしょうか?
違いは、パソコンの場合、利用している人=運転している人が実際には異動していない。という点だけです。

ところで、いまの世界では、現物の「衣食住」や、実際に「手にとってみる事が出来る物」「体験できる感覚」だけではなく、音や映像や擬似触感(間接触感)など、人の五感を刺激するあらゆる『情報』が経済を支えています。

やっぱり、人間が設計する道具は、人間が出来る事をもの凄く効率化したり、ある機能を特化させたりさせますが、基本構造の部分は人間に似てしまう。と言われるのも分かるような気がします。

パソコンの性能を決めているのは組みあわせ(ボトルネックの話)

まず前提として、インターネットを利用したパソコンとは(情報を)移動させるための装置である。と言う事を覚えておいて下さい。その情報はパソコンとインターネットを使って渡したり得たり、それぞれが保管する事もできます。

ではそろそろ、パソコンの購入選定や使い方を間違えないために、覚えておいて欲しい事をお伝えします。
*最近主流となりつつある「ハイブリッド車」=モーターとバッテリーとエンジンを搭載したものは無視してくださいw

パソコンの性能を決定付ける三要素は以下の通りです。

  1. CPU=エンジン

  2. 記憶装置(HDD / SSD)=タイヤ

  3. メモリー=燃料タンク

例えば、高性能のエンジンに大きな燃料タンクを付ければ、かなり遠くまで止まらず走り続ける事が出来る。と考えるでしょう。しかし実際にはタイヤが常に路面を蹴って走っています。

・エンジン(CPU)の性能が低い場合

Q:もしこのエンジン性能が低かったら

A:タイヤも性能のいいSSDを付けて、燃料タンクも大きくしたのにスピードは上がりません

・タイヤ(記憶装置=HDD)の性能が低い場合

Q:もしこのタイヤの性能がエンジンに比べて低かったら
A:当たり前ですが、エンジン本来の性能は引き出せず、タイヤが壊れない程度の走行しか出来ません

・燃料タンク(メモリー)が小さい場合

Q:もしこの燃料タンクが小さかったら

A:エンジンの性能を引き出そうと思っても直ぐに停車して給油しなければなりません。何度も何度も。

つまり、バランスの取れたパーツを使っていないと、どんなに性能のよい部品を各所に使っていても、一番性能の悪い部品の処理速度と処理容量がボトルネックになってしまいます

なぜ当店ではHDD->HDD交換修理をせず若干高価なSSDにしか替えないのか?

それは、今のHDD性能は、どう頑張っても軽自動車のタイヤ程度の性能しかないから。です。

せっかく、エンジンであるCPUをCore i5やCore i3など、車で言ったら新型クラウン並みの高性能なものにしてもHDDが付いているようではスピードが出ません。おまけに、山は減ってスリップするわ突然パンクしてデータを失うわ・・・良いところがありません

そのため、多少修理代が安くなるとしても、壊れたり性能が明らかに落ちたHDDから”また”HDDへの交換修理は費用対効果が悪いので、たとえ WindowsXP PowerMacG4 MDD の修理であっても、SSDへの交換修理しか承っておりません。

今のSSDは、ノーパンクで山が減ることも無い高性能タイヤくらいの性能です。
フェラーリのエンジンでもポルシェのエンジンでも、その性能をフルに引き出せます。

だからといってSSDが絶対に壊れないわけではありません

そうなって来ると、おのずとCore iシリーズのCPUにはSSDを付けないと意味がありません。また、せっかくスピードに乗ったところで給油停車しないとならないような燃料タンクの容量では何のためのエンジンやタイヤなのか? わからなくなってしまいますから、メモリーは8GB以上が必用です。(32bitは無視しています)

メーカーのパソコンの売り方には注意が必要

最近のメーカーのパソコンの売り方はなかなか酷い仕様のものもあります。

例えばCPUはCore i3以上でメモリーも8GB、しかし、、、記憶容量=CドライブをSSD128GBにしてDドライブに1TBのHDDを付けている。という仕様です。

解かっていて買っている人(それでも効率が非常に悪い)や、使い始めから当店などの修理屋で大容量SSDに交換改造する人は、こういった安価なモデルを買っても問題ないですが、知らずに買うとあっという間にCドライブの容量がいっぱいになり動かなくなります

特にスマホのバックアップをパソコンで取っておこうとした場合、スマホ内蔵のSSD容量の方がパソコンのCドライブの128GBより大容量な場合もあるので、目的が果たせません。

新しく高性能のパソコンを安価に手に入れたい場合(一般家庭仕様)

これは誰もが望むと思いますが、下記のモデルは安くて性能が良いです。

CPUはCore i3 第8世代(8th gen)以上
(書いてあるので分かりやすい)

メモリーは8GB以上
(これも書いてあります)

記憶容量はHDD1TBが1台のみ乗っているもの
(これも書いてあります)

ただし!HDDをSSDに交換改造して使う事が前提です

メーカーや販売店では交換対応してくれないか、非常に割高なカスタマイズ設定になってしまいますので、当店のようなパソコンの修理専門店に相談してください。最初から大容量SSDを乗せたパソコンは販売価格が高くなるので、先に書いたようなおかしな仕様のパソコンを「見かけ上安く、最初の起動速度だけ速く」して販売しているのです。

遅くてもいいなら最初からSSD交換する必要も有りません。数年使って「遅いな」と感じたり、壊れたタイミングでSSDに交換修理すれば、その時から3~5年は余裕で延命できます。

いつかは壊れる道具をどうやって維持するのか?

今回はパソコンを、エンジンタイヤ燃料タンクに分けて考えてきたわけですが、車もいつかは壊れる時が来るのと同じで、パソコンも必ず壊れる時が来ます。

HDDはまな板に置いた豆腐のような機械なので、衝撃に弱いです。HDDはノートパソコンに入っている場合、電源を入れて動かしたまま場所やテーブルを移動するときは、その手に「豆腐が乗っている」と思っていてください。

パソコンも車の車検のように検査サイクルが規定されているといいのですが、パソ検は無いので、多くの方がパンクしたタイヤのまま、エンジンがかかるからといって「だましだまし使ってトドメを刺す」場合がほとんどです。

また、パソコンは必ずいつかは壊れる道具であり機械です。

お住まいの近くで信頼できるパソコンの点検修理を、出来れば目の前で作業する店を探しておくことはとても重要だと考えています。当店の場合3,000円+消費税の診断料金を頂いて、完全予約制にて30分~1時間の作業となりますが、年に1度はお持ちいただいてパソコンの点検をするリピーター様がたくさんいらっしゃいます。

ちなみに、ネット検索で上位表示されるような有料広告を出している店は、例え無料診断をしているとしても実際にかかる費用は高額になるはずです。

家電店の中で修理を受け付けている場合もありますが、販売店がかかえる修理部門の収益は物販でまかなっておりますので、修理そのものよりも「買い替えをすすめられるだけ」とお客様にお聞きしました。

当店のように有料広告を出さなくても、近隣の皆さんやネットの口コミやご紹介だけで十年以上営業を続けられている店を探してみてください。

これを書いている最中にも電話で問い合わせがありましたが、下記のような内容でしたので当店の有料修理診断の予約をする前に充分再検討してくださいと答えました。

C=修理ご検討中のお客様:S=修理人(私)


 

C:友人から譲り受けたパソコンの調子が悪い。

S:購入時期は何年頃か分かりますか? OSはWindows10ですか?

C:2012年頃の購入だと思いますが詳しくは分かりません。OSはWindiows10です。

S:リカバリーディスクやMicrosoft officeのライセンスやディスクはお手元にありますか?

C:手元にはノートパソコン本体と電源アダプターしか有りません。

S:ご予約いただいて3,000+消費税を頂いて、どこが悪いのか診断は出来ますが、リカバリーディスクを購入したり、WordやExcelを正規ライセンスで正しく使うためには、修理以外に別途数万円出して購入しないとならない部品が発生する可能性があるため、その場合診断料金も無駄になってしまうと申し訳ないので、お手数ですがそういった点を再度ご検討いただき、本当に修理しようと考えるのか? 充分検討してください。今回はご予約を承りませんが、修理するかどうかを含め、データだけはどうしても取り出したい場合などは再度ご連絡くださいませ。私、嘘がつけない性格なので、お客様にとって無駄な出費になってしまうだけで、効果を出せない可能性が高い内容についてはそのように申し上げます。お気を悪くなさらないでください。

C:大変よく分かりました。ありがとうございます。再度検討します。

S:よろしくお願いいたします。


 

修理人にとって一番大切なのは、お客様との信頼関係です。

正確な情報をお伝えできただけでも良かったです。

大変長くなりましたが、性能の良いパソコンを買って安く改造して長く使う

これが、パソコンという道具の有効な使い方です。

データバックアップはお忘れなく!

今からでも遅くないです。ご自身やご家族が使っているパソコンを見直してみてください。

よろしくお願いいたします。

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