よもやま話

お題:とあるロジアからの留学生との出会い=FBリクエストにお答えして=世間を騒がすいい話風創作話=・・・の巻

投稿日:2014年7月5日 更新日:


雨が降り続く梅雨の昼下がり、八王子のパソコン修理店の中では、結婚したばかりの男性が銀座で50万円とふっかけられた物理障害のあるハードディスクから、データの取り出し作業が始まっていた。

「これは3日ほど頂かないとデータを取り出せないので預からせてください」
店主がそう伝えると・・・

「分かりました、できる限り急いでください。お願いします」
「本当に3万円でいいのですか?」
男性が不安そうに聞くと

「はい、時間も日数もデータの重要度も作業には直接関係ないですから」

昨日の夕方、ぼったくろうとした白衣に手袋の好青年を思い出しながら、目の前に居る色黒長髪のおっさんの短く手入れされた爪に目を落とした。

「お電話お待ちしてます、よろしくお願いします!」
そう言って店を出ようとしたその時、ガラスの扉の向こから、雪のように白い肌、透き通るような薄いブロンドの長い前髪、その間からのぞく淡く青い瞳が見つめていた。一瞬心を奪われてしまったが、かろうじて脳裏に浮かんだ若妻の笑顔が鼻の下を止めてくれたのか? 次の予約の方だと思い、そそくさと店を出ながら入れ替わりに少女を招きいれて下さった。

色黒のおっさんは心の中でつぶやいた・・・”あぁ~あでたよ、呼んでもいないのにマッチ売りの少女か!新手の押し売りもいろいろ考えるなぁ~”

「コニチワ!^ ^ ワタシワー ロシアノホウカラキタ ナターリヤ デス」
一瞬耳を疑ったが、確かに言った(ロシアノホウカラ)って!
完全に押し売り教室で習ってきとるやんけ!ちょいウケw

「ミテホシイノガアリマス マッテクダサイ」
ナターリヤは手ぶらだったので、どうするのかと無言でいたら、これまた勝手に仲間を店の中に招いた。A3が入るくらいでかい箱を持っているアリサという少女だった。その箱の中から画用紙を数枚取り出し、紙芝居のような事をはじめようとしだした。私は、お客様の大切なデータを預かっている。初めて少女に言葉を発した。

「まず外に出てくれる?」
そういいながら、体に触れることなく強制退場させた。店内外にはカメラが付いているので、万が一強制わいせつとか言いがかりをつけられても証拠画像が残っているのである。

扉を閉めて仕事に専念しようとしたとき、青い瞳ちゃんが紙芝居(超手書き感満載のそこそこの出来)片手に半泣きで店の中を見ている。こういうことされると、私はストーカーみたいな押し売りが勝手に見つめてる。と言うだろうが、よく考えて欲しい。

当店の立地は八王子から多摩センターや橋本、横浜方面に車で向かうとき、必ず信号待ちで渋滞する16号バイパスの側道沿いにある。この日も、小雨が降る中傘をさす隙も与えずに追い出した色黒のおっちゃんは、店の中から見たのだ。金髪の雨にぬれた2人の少女の背中方向に止まっている渋滞の車の中から、もう、鬼を睨むような目で老若男女問わず、一点。店の看板を見ているのだ・・・まるで、もらい事故。私は悪いことも責められることもしていないのに、構図的に悪い店の店主扱いだった。

私のほうが泣きたかったが、紙芝居だけは見てあげることにした。

「ワタシタチワ リュガクシテイマース デモ ガクヒタカーイ~ ~」
ここで紙芝居が一枚めくられる。学校の机らしき椅子らしき教室の絵かな。
「アルバイトシテマース デモ オカネヤスーイ~ ~」
次の一枚はなんだ?テーブルとイスやソファーに・・・酒か?これは酒の絵?
「コマッテマース ホントニ コマッテマース~ ~」
もう、次の絵は真剣に見なかった・・・

「大変だね、がんばってね!じゃ!」
そういって扉を閉めると・・・
「マトリョーシカ シッテマスカ? マトリヨーシカ!」
実は、私この日まで名前とモノが一致していなかったことに気付く。

「知らない 要らないよ 何も要らない 何も買わない」
と、言っているのに、ひょうたんに顔や服の絵がかいてあるオモチャをパカパカ開け始めた。それも、勝手に10個くらい並べだしやがって、手にとってはバラバラにして箱に戻し、次のひょうたんを手に取り、またまたバラバラにするのだ。4つ目に手を出した辺りで我慢できなくなってこう言った。

「ひょうたんの入れ物は買わない! はよ帰れ~!」
と言いました所・・・

「ヒドイケチ!!!」
と捨て台詞を吐いて、やっとのことで去ったのでございます。
滞在時間約12分。

こういう出来事があると、私のように全部自分で仕事をしているおっさんは、大概リズムを狂わされて”忘れ物”というワナにはまります。

残念なことに、このブロンドの青い瞳を最初に招き入れてしまった新婚のお客様のデータ復旧。この後スイッチを押し忘れてしまいまして6時間ほどロスしたため、3日では間に合わず4日かかってしまいました。

しかし、ロシアの少女達との出会い(事故)の事は伝えませんでしたし、そもそも最初に入れたのは・・・なんてことは言わず、遅れて申し訳ございませんでした。ということで、無事にデータ復旧出来たのでした。^ ^

総括いたしますと「自分でまいた種」という話でございます。^ ^

だめだ~私には人を騙すいい話を書く才能が無いみたいです。
でもって、たった12分の事を書くのに金額以外は盛りすぎて長文だし。

参考記事:またきたコレ・・・いくらでも作れる「いい話」。もう回すなって!!お願い

長文読んでいただきありがとうございます。80%以上実話ですが、いい話ではなく困った話でした^ ^

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