NAS RAID SSD パソコン・サポート業者さんへ ヘッド吸着スティクション解除 大切な話 物理障害データ復旧 論理障害他データ取り出し

データ復旧を検討中の皆様へ(他社で「データが取り出せない」と診断されたなど)

投稿日:


当店では、WDのMy PassportシリーズやWDのElements Portableシリーズ、東芝のCANVIOシリーズなど、HDD基板にUSB3.0コネクター直付けの絶対に買って欲しくないHDDからの比較的難しいデータ復旧や診断のご依頼も承っております。また、Mac/Windows/Linux問わずNASやRAID構成の複数HDD搭載データストレージからのデータ復旧も承っております。

Googleなどの検索サイトに有料広告を出している数多くのデータ復旧会社に

“データ復旧を依頼したが「データが取り出せない」と診断された”

という事で、当店にお問い合わせ頂く事も多いのですが、困ったことに”他社のクリーンルームの中でHDDのカバーを開けて記録面(プラタッター)を確認した”がデータが取り出せないと言われた。という案件です。

クリーンルームについて

多くの皆さんが”専門用語”という言葉によって勘違いしていらっしゃるようなのではっきり申し上げておきます。クリーンルームとは、1963年に米国連邦規格(FED-STD-209)として初めて制定された「クリーンルームの空気清浄度規格」ですが、当時から各国での運用基準が非常に曖昧でした。1999年に国際規格ISO 14644-1が制定され最近ではより運用基準を明確にそろえるために2015年12月に改版されました。詳しくは空中パーティクルカウンタ(微粒子計測器)を作っているNITTAさんに詳しく載っています。

実際にクリーンルームが必用な施設は、特殊医療施設や医薬品製造施設、細菌感染の可能性を排除するための研究施設、動植物の実験や培養施設、電子機器関連では半導体の製造施設などです。そしてHDDの組立工程は綺麗な部屋でおこなわれているのは確かです。例えば清浄度クラスFed.Std-209E Class 100のクリーンルームの中は当然まわりより高圧になっていないとおかしい(塵ゴミが物理的に入らないように)ですが、出入り口にエアカーテンが有ろうが無かろうが、人が出入りして作業をすれば、絶対に清浄度クラスFed.Std-209E Class 100で設計されたクリーンルームでは基準を保てないのが常識です。空中パーティクルカウンタで計測すればすぐに判ります。

データ復旧にクリーンルームは要らない

HDDのデータ復旧という作業は、プラッターの物理障害だろうがヘッドの故障だろうが、すでにHDDの製造工程から考えれば「イレギュラー」な作業です。綺麗な部屋で作業をする事は、データ復旧に関わらず電器機器にとっては良いことですが、クリーンルームは必要ありません。なぜなら今現在製造流通している500GBや1~6TBという高容量のHDDという製品で、データ復旧のために”HDDのカバーを開ける”とか”ヘッドを交換する”とか”プラッターを載せ替える”とか”スピンドルモーターを交換する”というのは不可能だからです。そんなことが出来たのはHDDの表示値80GBまでのプラッター1枚モノの時代、せいぜい2008年製造のHDD=約10年前の話です。ヘッドのプラッター吸着(スティクション不良)解除のためにHDDのカバーを開ける場合は今でも有りますが、複数枚入ったプラッター1枚の両面にヘッドがありますので、このスティクション不良解除は、今では一か八かの非常にリスクの高い作業です。でも、技術的に難しいのではなく、スティクション解除しても既にデータが取れないほど損傷している確率が高いだけです。

データ復旧で一番重要なこと

データ復旧で困っている方が、ネットで検索してどこに依頼するかを決めるのはご自由ですが、一旦どこかに依頼した場合、ましてや送り付けでHDDを渡してしまった場合、そこで見積もられたデータ復旧金額が全てです。データ復旧業者にとっては、仕事にならない=依頼を断った場合に手元残るHDDのデータは全く無価値な物になります。当店のような、姿勢のハッキリしているよその業者に持っていって、もっと安い金額でデータ復旧されたら「信用を失う」わけですから、そうならないように処置することも当然考えられるわけです。ランサムウエアではないですが人質=物質にされてしまっては、一番困るのは依頼したお客様自身です。

ですから、信頼できる技術者や友達を持つことが重要です。適正な情報をお金で買うことで、間違った選択をせずに済むのなら、それもアリです。

データ復旧が出来るかできないかはモノしだいです

データ復旧が出来るかできないかは、故障したHDDなどの記憶媒体の状態しだいです。お客様の気持ちや思い入れで故障した機械の状態は変わりません。ですから、当店ではデータ復旧検討中の方からお電話で問い合わせを頂いた時に「過度の期待はさせません」それは、私=修理人が、嘘やまやかしを言って人を騙したり、困っている人の気持ちを弄んだり、足元を見たりするのは「本当の技術者では無い」と考えているからです。出来るだけお役には立ちたいので、データ復旧診断に時間が掛かる場合も有りますが、出来るものは出来るし、出来ない物は出来ません。

最後に修理人からのお願い

他店と比べて安いからという理由で当店を選ばないで下さい。
適正な金額でデータ復旧を承っています。無料でデータ復旧診断をしていないのは、見積もりだけでその場でお持ち帰りいただいてもかまわないように、修理人の割いた時間が無駄にならないように、他のデータ復旧依頼主様に、無料で奉仕した他のお客様から頂けなかった分の作業代金を、上乗せして請求せずに済むようにするためです。

ということです。宜しくお見知りおきを。

-NAS, RAID, SSD, パソコン・サポート業者さんへ, ヘッド吸着スティクション解除, 大切な話, 物理障害データ復旧, 論理障害他データ取り出し

執筆者:

関連記事

#やってはいけない! パソコンの基本:個人、個人事業主、社長向け

当店にお越しになるお客様はビックリするほど多分野にわたります。 大企業の社員の方から一部上場企業のトップ、勤務医の方や開業医の院長や看護師の皆様、医療事務長やフリーランスのデザイナーさん、契約社員の方 …

2014/11/07(金)WindowsPCに外付けしていたHDCN-U320内蔵WD製HDD320GBからのデータ復旧

ウインドウズ外付けHDDデータ復旧作業内容 (データ復旧元:WesternDigital/WD3200AAJS320GB) ・FAT32フォーマットのパーテーション内に保存されている動画データ他全て …

大手データ復旧会社にお勤めの技術者の皆様へ

毎日毎日、データ復旧作業ご苦労様です!^ ^ 先日お電話でお問い合わせいただいたお客様から・・・ 大手のデータ復旧会社にノートパソコンを送って診断してもらったところ、その会社から電話がかかってきて 『 …

Western Digital製HDD500GBからのデータ復旧:復旧データ約158GB/500GB(35,640円)

WesternDigital WD5000AAJS-55ABB2 (#WD5000AAJS)からのデータ復旧作業内容 (データ復旧元:WD HDD500GB) ・遠方のデータ復旧取次ぎ業者様からの送品 …

LACIE RAID0 6TBからのデータ復旧:復旧データ約5.86TB/6TB(114,480円)

#絶対に買わないで欲しいRAID0構成のHDD LACIE RAID0 6TB (#LCH-2B060TB)内蔵Seagate製 Barracuda ST3000DM001x2台からのデータ復旧作業内 …

営業日

Twitter